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本当にあった怖い話 2話 美人局後半

美人局1を書いてから1年近く経ってしまいました。創作文ながらも、法律違反に抵触する可能性があり、どこまでリアルに書いてOKか?また、相手は恐喝未遂、私は例青少年保護育成条例未遂なわけで、時効的な部分で躊躇していました。

以下家までの道のりで完全に警戒モードになった私は、次々に彼女の提案を斜め下の方向で却下していく。
あさみ「ちょっとおなかがすいたので、ファミレス寄れませんか?」
私「あ、家においしいシチューがあるからそれ食べようよ。」
あさみ「あ、あの・・・コンビニ行きたいんですけど」
私「え?何買うの?基本家にすべてあるよ」
あさみ「生理用品」
私「大丈夫、仕事でワンプル品でもらったものがあるから」
あさみ「急ぎたいんですけど」
私 (しゃがんで)「よし、おんぶしてあげよう。もうちょっとでマンション見えてくるから速攻だよ」
あさみ「いや、トイレもなんです。」
私「ああ、俺見るのはOKなので、そこの公園でたちしょんしていく?」
あさみ「いや、それは恥ずかしいんですけど」
私「うん。でもさあ、撮影などもっと恥ずかしいことをしようとしているのならたちしょんくらい楽勝っしょ?」

もう、すべて全面拒否ではない却下、どんどん彼女の顔がこわばっていく。笑いをこらえるのが必死。

あさみ「本当に17歳ですけどいいんですか?」
私「君が警察にも他人にも一切これを明かさないなら問題ないでしょ?また、それでも万が一のことがあり得るから、撮影の時には、愛している、早く結婚して!あなたの子が欲しいとちゃんと大きな声で言ってね。生理前みたいだし、俺もちゃんとそれにこたえるし、直前あら中田氏もOKだよね?それと年齢は強調するな。これ以上その話をいうなら、俺は援助しない。」

ああ、俺完全にやばい人、普通ここまで電波発言があれば「やだ、やめる」というはず、それでも言わないのは、第三者が出てきてお金だけを脅し取るから、つまり、彼女は一切自分を汚すこともない。
その後も数回電話は来るものの、相手は探せないままのよう。
私のマンションが見えてきた。でも右の大通り沿いにコンビニの看板も見えてしまった。
あさみ「コンビニ行かせてください。」
私「いいよ。」とコンビニまでついていく。
ここで帰ってしまう手もあった。ただ、私は約束は守る主義だし、守らせる主義だ。ましてや時間とお金をかけたゲームというよりこれは一種の商取引である。バックについている男性共々お灸をすえたい。
トイレは今どきは少なくなった、一つしかないタイプのトイレ、トイレ内からどうやら電話で話をしている声がする。
彼女はトイレから出てきた。しかしコンビニの前から動こうとしない。
もと来た路地に戻ろうと視線を向けたところ、若い男2枚が角を曲がってこっちにやってくる。
彼女を見ると彼女の表情がぱっと明るくなった。
私「あ、いこう」
彼女は普通の足取りでついてくる。
私「あれ?足は?」
あさみ「もう大丈夫です」はは、可愛いなあ。

このまままっすぐ行けば男2名と途上でばったりということにもなるのだが、隣に病院の駐車場があり、私はそこへ入る。
あさみ「え?こっちじゃないの?」
私「ああ、こっちがショートカットになるんだ。」
やり過ごしたであろう男2名がついてくるか背後に気配を飛ばすが、ついてこない。
そして病院の敷地を出た前で、また彼女の歩きが牛歩になる。
男2名はご苦労なことにコンビニまで歩き左折、次の角を左折、さらにつぎの角ぞ左折したらしく、だいぶ時間はかかったものの、またしても視線の先向こう側から歩いてくる。はあ。偶然を装う作戦なのね?しかしもうマンションは目の前。
さて、どこではっきりかたをつけようか?

男「あれ、あさみじゃね?」
といった瞬間私は走った、全速力で走った、マンションは5階、エレベーターなど待たずに非常階段を駆け上った。
途中階で追ってくる足音もしなかったが、エレベーターを操作してここで降りた風に見せかけた。
そのあとは足音を立てないように階段を駆け上った。
部屋についても部屋を特定されないよう電気はつけなかった。暗くなりつつある夕闇の中携帯もマナーモードにしてヒッソリたたずむ。
電話が来たが無視。
数分して、メールがくる・
あさみ「知り合いとばったり会っちゃってちょっと困っているのです。」
私「あ、困っているなら警察電話してあげようか?」とメールする。
あさみ「ちょっともめちゃっていて」
私「なぜもめる?君はあの二人を待っているようにしか見えなかったのだが?」
あさみ「援助のことばれちゃって…」
私「援助じゃないし、モデルだよね?君が自らばらしたとしか思えない。」
あさみ「お願いですから来てください」
私「約束を守れないような子とみすみすあって、脅かされても困るからね。悪いけど会えないよ。」

再び電話がくる。玄関のノゾキアナから外を見渡し部屋の前に人がいないことを確認してから出る。あーしつこいなあ。
あさみ「本当に困っているんです、お金貸してもらえませんか?」
私「友達2名もいるから無理。非常口から車を回して、君が約束を守るというのなら、モデル代は出す。できる?」
あさみ「できません」
私「君が言う通り18歳未満ではこういうことはしちゃいけない。もうちょっとで誕生日だし、18歳になってからなら、モデル代も出せるし、かなりかわいいから、前に話した条件の倍でも取ってあげるから、お金は友達2人に借りなさい。もめるくらいだから、彼らも君が援助することは反対だろうから快く貸してくれるはず。」
言いたいことだけ話して電話を切る。
暗い中晩飯を作り知り合ったきっかけのサイトを見ると、彼女らしき人物の書き込みがある。
「U市に来ています、今日5で会える方探しています。何でもします。時間は3時間まで」
速攻で書き込む。
この人美人局です、注意。
30分後くらいにメッセージが再度書き直しされていた。
私は黙ってU警察に通報した。